大麻所持現行犯逮捕、毎日接見し助言励ましで不起訴→釈放
![]() |
性別 | 男性 | 相談に至った 経緯 |
・冤罪を証明したい ・前科をつけたくない・不起訴にしてほしい |
---|---|---|---|---|
年齢 | 20代 | |||
職業 | 公務員 | |||
罪名 | 大麻取締法違反 | |||
弁護活動の結果 | 不起訴 |
背景
逮捕当日に某都心の警察に接見に出向き、被疑者本人から「狭い路地から通りに出たところで警察官の職務質問、所持品検査を受けて簡易検査で大麻と判明して現行犯逮捕された」とのこと、本人は「路地の中で見知らぬ人から缶を受け取ったが、大麻だとは知らなかった、身に覚えがない」と否認したとのことでした。
本人の弁解が当職には説得力あるものとは思えず、起訴は免れないと当初考えましたが、起訴されれば生計を立てている国家資格取り消しとなり家族が路頭に迷うため、何とかしたい、不起訴を目指したいと考えて刑事弁護を受任しました。
弁護士対応 - 被疑者を励ましながら弁護活動
実際に本人から聞いた問題の路地に時間帯を変えて何度も出向き、弁護に役立つものがないか探しました。
接見時には取り調べにおける注意点などを助言し、励まし続けました。勾留場所の警察は都心にありましたが、事務所から遠いため通常業務を終えてから、20時ないし23時過ぎに接見に出向きました。23時過ぎ接見の場合には接見を終えると0時過ぎもあり、終電かそれに近い電車で帰宅し、さすがに疲れました。しかし、本人や家族の置かれている状況を考えて私も頑張り続けました。
取り調べの注意点は捜査官が求める供述が何かを念頭に様々な観点を踏まえて毎日接見の都度助言し、冷静さを持ち続けるように励まし続けました。
結果 - 不起訴
現行犯逮捕から23日後の勾留期限満期の前日の時点で本人が否認しても大麻所持を立件するだけの証拠があると思い、起訴は免れないと考えていました。
しかし、処分結果は大変ありがたいことに不起訴でした。理由は検察官のみ知るところですが、立件するに十分な供述証拠を得られなかったため公判を維持できないと検察官が考えたためではないかと推測しています。
刑事弁護においては最後まで諦めずに頑張って弁護を続けることの大切さを身に染みて感じた事件でした。おそらく、同種事案で不起訴となることは大変稀れではないかと思います。
逮捕されて警察署に留置されている方やご家族は大変つらい思い、大変心配をされていると思います。
その時には刑事弁護経験豊富な弁護士泉義孝まで是非ともご相談ください。全力で刑事弁護に取り組みます。