ブランド品複数の万引き、被害金額多額→執行猶予判決獲得
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性別 | 女性 | 相談に至った 経緯 |
・示談したい ・執行猶予にしてほしい |
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年齢 | 20代 | |||
職業 | 契約・派遣社員 | |||
罪名 | 窃盗 | |||
弁護活動の結果 | 執行猶予 |
背景
商業施設内でブランド品を複数回万引きし、被害金額(販売価格)が多額に上る事案の依頼を弁護士泉義孝が受けたものです。
被疑者は複数回万引きしたことからその商業施設の保安員にマークされていたようで、ブランド品を万引きしトイレで自分のものと取り換えようとしたところ、後からトイレに入ってきた保安員に現行犯逮捕されました。警察官に引き渡されて警察署に連行されて留置場で身体拘束を受け、検察官の取り調べ後検察官が裁判所に勾留請求しましたが、裁判所は初犯であることなどから勾留請求を却下しました。
釈放後に刑事相談を弁護士泉義孝が受けて、弁護を受任したものです。
弁護士対応 - 被害会社4社と示談交渉
被害金額が多いことや換金目的と疑われることから、示談をすべて取り付けない限り初犯であっても公判請求(正式裁判)の可能性が高いと考えて、被害会社4社に示談交渉を警察経由で打診しました。
うち2社は示談には応じてもらえませんでしたが、買取の形で被害弁償には応じてもらえました。残り2社は連絡先の開示を拒絶されました。
検察官に不起訴の意見書を提出したものの、想定通り公判請求、起訴となりました。
被害金額が多いところから、実刑の可能性は否定できず、残り2社には起訴状に記載の住所に本人から現金書留で被害金額を送付してもらいました。うち1社は受領し、残り1社は現金書留を返却してきました。
結果 - 執行猶予判決を獲得
公判では被害弁償の証拠提出や配偶者に指導監督の証言をしてもらうこと、初犯で逮捕され身柄拘束を3日間受けて十分反省していること、万引きした商品は自己使用目的で自宅に保管していること、万引きして買い取られなかった商品は被害会社に還付されることを主張し、裁判所も自己使用目的と認定して執行猶予判決となりました。
弁護士泉義孝の経験では、50万円を超えると初犯でも公判請求ー起訴、100万円を超えると示談・被害弁償できなければ実刑の可能性が高いと受け止めており、今回は100万円を超えていませんでしたが、油断できない事件でしたので執行猶予判決は大きな喜びでした。
犯罪を犯してしまいお困りの方、ご家族は、是非、全力で徹底的に刑事弁護に取り組む弁護士泉義孝にご相談・ご依頼ください。