酔った勢いで大けがを負わせた→分割払いの示談を成立させ不起訴
[事例 531] 暴力事件 傷害、傷害致死
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性別 | 男性 | 相談に至った 経緯 |
・前科をつけたくない・不起訴にしてほしい ・示談したい |
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年齢 | 40代 | |||
職業 | 会社員 | |||
罪名 | 傷害 | |||
弁護活動の結果 | 不起訴 |
背景
普段は真面目な会社員の方ですが、酔って高齢の被害者に暴力をふるい、被害者は大けがを負い入院などして、被疑者本人から弁護士泉義孝に弁護依頼があった事件でした。
弁護士対応 - 被疑者側代理人弁護士と示談交渉
被害者は治療の甲斐があって大けがは治ったものの、再発の恐れがあると主治医に言われたため、示談交渉において、再発の場合の治療費などを含めた高額な示談金を被害者の代理人弁護士を通して求めてきました。
再発可能性はそう高くはないと思われましたが、けがの程度が重かったこと、被害者には何ら落ち度がなかったことから、示談を成立させないと罰金ではなく公判請求となり、さらに実刑の可能性もあると判断しました。
弁護士泉義孝は被疑者側代理人弁護士と交渉を重ねて、また、被疑者本人とも当然打ち合わせをして、最終的に高額な示談金を支払うことにしました。
しかし、一括払いは資力の関係で無理なことから、長期の分割払いを提案しました。
もっとも、長期の分割払いは支払いの可能性の点で検察官が問題視することがあります。そこで、被害者側代理人弁護士と交渉して被害者側代理人弁護士から被疑者の家族を連帯保証人にするようとの求めがあり、被疑者本人と打ち合わせの上でその提案を受け入れて示談書を締結しました。
検察官がその分割払いの示談をどう受け止めるか不安があり、弁護士泉義孝にて被疑者本人、連帯保証人となる家族の収入とその裏付けを上申書にて検察官に伝えて検察官の懸念を払しょくすることにしました。
結果 - 不起訴処分
検察官の処分結果は幸い不起訴処分となりました。
常識的に見て示談金が高額な場合にどう対応するかは弁護人として判断に悩むところです。
本件の核心はこの点にありましたが、無事不起訴となってよかったと思っております。
示談交渉についてお悩みの方は是非とも弁護士泉義孝にご相談・ご依頼ください。