悪質な犯行態様で重傷となった傷害事件で示談取付け→不起訴

[事例 543] 暴力事件 傷害、傷害致死
性別 男性 相談に至った
経緯
・家族が逮捕された
・前科をつけたくない・不起訴にしてほしい
・示談したい
年齢 40代
職業 会社員
罪名 傷害
弁護活動の結果 不起訴

背景

繁華街の居酒屋で被疑者が酔っぱらって他の客の顔面を強打し、そのままその場を逃走した事案でした。

この事案は現行犯逮捕ではなく、被疑者本人がそのまま逃走して駅から自宅へと帰宅したのですが、警察が被害者からの被害届を受理して、防犯カメラ画像やSuicaの入場履歴などから被疑者を特定しました。そして、事件から数ヵ月後に職場で令状逮捕し勾留決定されたものでした。

弁護士対応 - 高額な示談金を被害者に提示

親御さんから弁護依頼を受けて、弁護士泉義孝は直ちに警察署に出向き、被疑者と接見して(被害者の被害状況を除き)概要を把握しました。

当初は被害状況は重くないとの認識でしたが、検察官に被害者の連絡先の開示を求めて被害者と示談交渉を進めたところ、被害者が重度の眼窩底骨折を負い、完治したものの主治医から再発の恐れがあるとのことで被害状況は重大なものと判明しました。

そこで、犯行態様の悪質性や被害状況の重大性から示談を取り付けないと起訴(公判請求)され初犯ながら実刑の可能性が高いと判断して、被疑者本人や親御さんと相談して高額な示談金を被害者に提示することにしました。

結果 - 示談が成立し不起訴に

被害者からは再発時の治療費などの支払いを示談書にて記載し確約してほしいとの要望があり、それに対して親御さんが難色を示しました。
しかし、示談を成立させないと実刑の可能性があることを粘り強く説明して、勾留満期直前で被害者との間でそれらを内容とする示談を取り付け、不起訴となりました。

弁護士からのコメント

暴行罪、傷害罪、傷害致死罪を起こして対応にお困りの方、逮捕勾留されてお困りの方やご家族の方で、どう対処すればいいのかわからず不安な方は、刑事弁護経験豊富な弁護士泉義孝にご相談・ご依頼ください。