盗撮の少年事件で審判不開始となった事案

[事例 540] 性・風俗事件 盗撮
性別 男性 相談に至った
経緯
・家族が逮捕された
・示談したい
年齢 10代
職業 学生
罪名 盗撮
弁護活動の結果 審判不開始

背景

高校生が学業でのストレスが原因で電車内で盗撮をして検挙され、検察官から家庭裁判所に送致された少年事件について弁護士泉義孝が依頼を受けました。

弁護士対応 - 被害者との示談・再発防止の取り組み

盗撮の少年事件では弁護士泉義孝の経験では少年審判の結果、保護観察処分になるものです。
本件では、少年審判、その結果を左右する家庭裁判所調査官の調査を念頭に置いて、少年の反省状況、原因の除去、再発防止に向けての少年の取り組み、保護者(親)が少年と十分な話し合いを行った上で少年の再発防止・更生(保護育成)に向けての保護者考え・具体的取り組みをすることの重要性を弁護士泉義孝から少年、保護者に伝えました。

併せて、少年審判では被害者との示談の成否が保護者による少年の更生(保護育成)への取り組みの現れとして重視されることを伝えました。

その後、被害者との示談は取り付けました。また、盗撮の原因はストレスとのことでしたが、性的依存症の可能性も否定できなかったことから、性的依存症の診療の必要性を伝え、専門的に治療に取り組んでいるクリニックを紹介し、診療を受けてもらいました。

調査官による調査の日程が決まってから、少年の反省状況や今後の再発防止に向けての取り組み、保護者の受け止めや保護者としての少年の再発防止(保護育成)に向けての具体的取り組みなど調査官調査で聞かれるであろう事項について弁護士泉義孝が調査官役を務めて質疑応答を行い、調査に備えました。

結果 - 少年審判を開始しない旨の決定

これらを踏まえて、少年、保護者は調査に臨んだ結果、家庭裁判所から少年審判を開始しない旨の決定が下されました。

弁護士からのコメント

これまでも盗撮の少年事件には取り組んでおりますが、審判にて保護観察の結果でしたので、本件は少年、保護者にとって喜びであると当時に弁護士泉義孝にとっても大きな喜びとなりました。

少年事件でお困りの方、保護者の方は是非とも少年事件の弁護(付添人活動)経験豊富な弁護士泉義孝にご相談、ご依頼ください。