警察署 [更新日]2026年4月20日

下谷警察署に逮捕された!面会、接見・差し入れする方法

下谷警察署に逮捕された!面会、接見・差し入れする方法
弁護士 泉義孝
監修 弁護士 泉 義孝
所属:第二東京弁護士会
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台東区を管轄する下谷警察署に大切な方が逮捕・勾留されてしまったら、パニックになるのは当然です。
「いつ会えるのか」「差し入れは何ができるのか」「前科がついてしまうのか」と不安が尽きないことでしょう。

逮捕直後の72時間は、例え家族でも面会が許されず、唯一自由に接見できるのは弁護士です。

本記事では、下谷警察署での面会ルールや差し入れの方法、そして一刻も早い身柄解放に向けた弁護士の役割について、実務の視点から解説します。

1.下谷警察署で逮捕〜勾留までの流れ

警察署で逮捕〜勾留までの流れ

下谷警察署に逮捕されると、まずは警察官による取り調べが行われ、逮捕から48時間以内に身柄を検察庁へ送致(送検)するかどうかが判断されます。
送検されると、今度は検察官が捜査の上でさらなる身体拘束が必要かどうかを判断します。逃亡や証拠隠滅の恐れがあるため身体拘束の必要性がある、と判断されれば、24時間以内に裁判所へ「勾留(こうりゅう)」を請求します。

この最大72時間という期間は、ご家族であっても面会が認められません。
この間、本人は外部との連絡を断たれ、孤独と不安の中で厳しい取り調べを受けることになります。

裁判官が勾留を決定すると、さらに10日間(延長含め最大20日間)、留置施設での生活が続くことになります。

逮捕直後の初期対応は、その後の刑事処分(起訴・不起訴)を大きく左右します。特に「接見禁止」が付いた場合、被疑者は弁護士以外とは数週間にわたり面会できません。

早期の釈放を目指したり、不利な供述調書の作成を防いだりするためには、この72時間以内に弁護士が接見を行い、適切な助言をすることが重要です。

2.下谷警察署での面会・接見

下谷警察署での面会には、ご家族や友人が行う「一般面会」と、弁護士が行う「接見」の2種類があり、ルールが大きく異なります。

(1) 下谷警察署での一般面会

ご家族・親戚・友人など一般の方による面会は、逮捕直後の72時間が経過し、勾留が決定した後に可能となります。
ただし、以下の点に注意が必要です。

  • 受付時間平日の日中に限られ、土日祝日は受け付けられません。
  • 回数と時間: 1日1組まで、時間は15分〜20分程度です。
  • 立会人の有無: 必ず警察官が室内に立ち、会話の内容が記録されます。

また、裁判所の判断により「接見禁止」が付いている場合は、ご家族であっても一切面会ができません。

「1日1組まで」という制限がある他、取り調べや捜査などで被疑者が席を外しているケースもありますので、面会に向かう際には事前に警察署へ面会の可否を確認することをお勧めします。

下谷警察署の電話番号:03-3872-0110

(2) 弁護士による接見

弁護士が行う接見(面会)は、一般面会とは比較にならないほど強力な権利として認められています。

まず、逮捕直後の72時間以内や、夜間、休日であっても、弁護士は緊急でいつでも駆けつけて接見をすることができます。
警察官の立ち会いは一切なく、誰にも聞かれることなく事件について相談し、法的なアドバイスを伝えられます。

さらに、回数・時間の制限もありません。事件の解決に必要な限り、じっくりと時間をかけて打ち合わせを行うことが可能です。

下谷警察署に勾留されている本人にとって、唯一の味方として自由に話ができる弁護士の接見は、精神的な支えとなるだけではありません。早期の身柄解放に向けた取り調べへの対応や、不利な供述の阻止に向けたアドバイスも受けられる重要な機会となるのです。

接見とは?|被疑者との接見は弁護士に相談を

[参考記事]

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3.下谷警察署に逮捕された方への差し入れ

下谷警察署での逮捕・勾留中の生活は、限られた備品のみで送ることになります。よって、ご家族からの差し入れは本人の精神的な支えとなります。

ただし、留置施設では自傷行為や証拠隠滅の防止のため、差し入れできる物品には非常に細かいルールがあります。事前に確認の上で差し入れをするようにしましょう。

勾留中の生活・面会・差し入れについて

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勾留中の生活・面会・差し入れについて

(1) 下谷警察署に差し入れ可能な物品

以下の物品は、窓口での検査を経た上で差し入れることができます。

現金(1回につき3万円程度まで)

現金は最も喜ばれる差し入れの一つです。施設内で購入できる日用品や、お弁当(自弁)、お菓子、新聞などの代金として使用します。

衣類

上下のスウェット、無地のトレーナーやTシャツ、下着、短い靴下などが差し入れ可能です。
しかし、紐がついているものは、あらかじめ抜いておく必要があります。ファスナーなどの金具、ボタン、フードなどがついているもの、ベルトやネクタイは差し入れができません。伸縮性の素材(セーターなど)も差し入れ不可です。

書籍・雑誌

文庫本や漫画、雑誌など、ソフトカバーの書籍は差し入れできます。カバーやしおり、ホチキス等はあらかじめ外しておく必要があります。
なお、1回に差し入れできるのは3〜5冊程度です。

手紙、写真

手紙の他、返信用の便箋や切手も差し入れできます。手紙に同封することで写真(L版サイズ)も差し入れが可能です。
手紙は外部との唯一の繋がりになりますので、被疑者の方にも喜ばれるものです。ただし、内容については確認が入り、事件に関する記述があれば差し入れできません。

この他、メガネ・コンタクトレンズなど、日常の生活に不可欠なものは差し入れが認められます。しかし、コンタクト洗浄液は液体のため差し入れ不可とされます。使い捨てのコンタクトレンズにすることをお勧めします。

(2) 下谷警察署に差し入れできない物品

以下のものは安全管理上の理由から、原則として差し入れを受け付けてもらえません。

飲食物

手作り、市販のものを問わず、食品類、お菓子、飲み物などは一切差し入れ不可です。
留置所内では3食の食事が提供されます。また、お菓子や弁当は差し入れた現金で本人が購入することも可能です。

日用品

シャンプー、リンス、歯磨き粉、化粧水、目薬などの液体類・粉末状のものは、中身の確認が困難なため差し入れ禁止です。
タオル類も自傷防止の観点から禁止されています。必要な場合は留置所内で貸し出しがされます。シャープペンシルやボールペンなども施設で貸し出されるため、差し入れはできません。

もし持病などの影響でが必要な場合は、留置場内で医師の診察を受け、必要に応じて処方してもらうことになります。

この他、カッターやハサミ、カミソリ、ライターなどの危険物、アクセサリー等の金属類、電子機器、通信機器、娯楽用品なども差し入れできません。

 

差し入れの基準は警察署によって微妙に異なる場合があり、下谷警察署の担当官の判断で当日断られることもあります。特に衣類は「裏地に紐が隠れていないか」まで厳重にチェックされます。

二度手間を防ぐためにも、事前に下谷警察署の留置管理係へ電話でご確認ください。

【宅急便での差し入れの場合の宛先記載例】
〒110-0004 東京都台東区下谷3丁目15−9
下谷警察署 “留置内” ○○○○(被留置者氏名)様

4.下谷警察署で逮捕され弁護士に依頼するメリット

警察署で逮捕され弁護士に依頼するメリット 緊急接見費用

下谷警察署に逮捕された際、できるだけ早い段階で弁護士に依頼することには、大きなメリットがあります。

(1) 早期の身柄解放(釈放)を目指せる

逮捕から勾留が決定するまでの72時間は、早期釈放に向けた最大の勝負所と言えます。
弁護士は、検察官や裁判官に対し、証拠隠滅の恐れがないことや身元引受人の存在を主張し、勾留を回避して自宅へ帰れるよう働きかけます。

なお、共犯者がいる事件などでは、ご家族との面会すら禁じられる「接見禁止」が付くことがあります。
弁護士は裁判所に対し、家族との面会だけは許可するよう「接見禁止の一部解除」の申立てを行うことが可能です。

(2) 取り調べへの適切なアドバイスができる

逮捕後の取り調べで作成される「供述調書」の内容は、後の裁判で覆すことが非常に困難です。
弁護士は接見を通じて、「言うべきこと」と「言うべきでないこと(黙秘権の行使)」を整理し、不当な誘導や強圧的な取り調べから本人を守ります。

(3) 被害者との示談交渉

痴漢、盗撮、窃盗などの被害者がいる事件では、示談の成否が起訴・不起訴の判断に直結すると言っても過言ではありません。

逮捕されている本人は交渉できませんが、弁護士が代理人として迅速に示談をまとめることで、前科をつけずに解決(不起訴処分)できる可能性を大幅に高めることができます。

 

弁護士・泉義孝は多くの警察署で事件を解決してきた実績がありますので、安心してご依頼ください。
泉が刑事弁護を担当した警察署

下谷警察署の留置場という閉鎖的な環境において、弁護士は唯一の味方であり、法律の専門家として被疑者とその家族を守るための最良のパートナーとなるのです。

5.事例:電車で痴漢し逮捕→被害者から示談は断られた

40代会社員のAさんは、電車に乗った際に被害者のお尻に触れてしまい、その場で発覚、直ちに鉄道警察に逮捕されました。
Aさんは、逮捕当初は犯行を否認していたもののすぐに認め、逮捕後の勾留は回避することができ在宅事件となりました。

そして、被害者との示談交渉のため、ご本人から依頼をいただきました。

Aさんは、相談時から被害者に対する謝罪と反省の意を述べていたので、直ちに被害者宛の謝罪文を作成するよう指示するとともに、示談金の準備をお願いしました。

しかし、被害者が未成年者であったため、被害者の法定代理人であるご両親の被害感情はかなり大きく、被害者の連絡先を教えてもらうことはできませんでした。

Aさんとしては、「できる限りのことはしたい」とのご希望でしたので、示談金として準備した金額を神奈川県弁護士会に贖罪寄付しました。
そして、検察官に謝罪文と贖罪寄付の報告をし、早期から反省していることも伝えました。

その結果、不起訴処分となりました。

(※事例内容については、弁護士の守秘義務に則り、実際の事案と事実関係や登場人物を改変しております。実際の相談例ではございませんのでご了承ください。)

6.下谷警察署の基本情報・アクセス

名称 下谷警察署
住所 〒110-0004 東京都台東区下谷3丁目15−9
電話番号 03-3872-0110
アクセス 三ノ輪駅 1-b番口/2番口(徒歩約5分)
取扱時間 午前8時30分〜午後4時30分まで
土曜、日曜、祝日、年末年始の取扱いはありません。

【管轄】

管轄:台東区の内

  • 下谷1丁目から3丁目
  • 根岸1丁目から5丁目
  • 谷中1丁目から7丁目
  • 池之端3丁目(4番の一部、5番)
  • 池之端4丁目
  • 上野桜木1丁目(14番の一部、16番を除く)
  • 上野桜木2丁目
  • 上野7丁目(13番、15番の一部)
  • 北上野1丁目から2丁目
  • 松が谷3丁目(10番から23番)
  • 松が谷4丁目
  • 入谷1丁目から2丁目
  • 千束2丁目(33番から36番)
  • 竜泉1丁目から3丁目
  • 三ノ輪1丁目から2丁目
  • 日本堤2丁目(36番から39番)

7.下谷警察署に関するよくある質問(FAQ)

  • 下谷警察署に逮捕された家族にすぐ会うことはできますか?

    逮捕直後の最大72時間は、たとえご家族であっても警察官から面会を拒否されるのが通常です。この期間に本人と連絡を取り、法的なアドバイスを伝えられるのは弁護士に限られています。

    一刻も早くご本人とコンタクトを取る場合は、すぐに弁護士へ接見を依頼する必要があります。

  • 「接見禁止」と言われました。どうすればいいですか?

    勾留中に接見禁止がつくと、ご家族でも面会や手紙のやり取りができません。この場合、唯一会えるのは弁護士だけです。弁護士を通じて本人の様子を確認したり、差し入れを届けたりすることができます。

    また、弁護士は裁判所に対し、家族との面会のみを許可する「接見禁止の一部解除」を申し立てることが可能です。

  • 土日や祝日に面会や差し入れはできますか?

    一般の方(家族・友人)による面会や差し入れの受付は、原則として平日の開庁時間内のみです。土日祝日は受け付けてもらえません。

    ただし、弁護士であれば土日や夜間であっても「接見」という形で本人に会うことが可能です。

  • 差し入れのお金はいくらくらい必要ですか?

    1回につき1万円〜3万円程度を預けておけば、当面の着替えの洗濯代や日用品、お弁当(自弁)の購入には十分です。

    一度に多額の現金を預ける必要はありませんが、面会時に残金について確認することをお勧めします。

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